ツキノワグマと羅生門

お笑いライブの思い出などを書きたいです。

ザンゼンジっていいよねという話

先日のバカ爆走、JCA22期生紹介のコーナーでフリーマンという漫才コンビの松田さんという方が「名言を収集するのが趣味」で、「人の悩みを聞いてそれが解決するような名言を即興で紹介する」という特技を披露していました。

MCのザンゼンジ三福さんが「お客さんの悩みを解決してみよう」と言った次の瞬間自分と目が合い、「もし良かったら何か悩みを言っていただけませんか?」と聞かれたので咄嗟に「お笑いライブに行きすぎてお金が無いです」と答えました。

今思うとボケだかなんだかよく解らないし、自業自得だろとしか言い様の無い答えだったと思うんですがザンゼンジのお二人は
三福さん「ありがとうございます…!」
武田さん「頑張ろうって思えましたよー!」
と駆け寄ってきて両手で握手を求めて下さったんです。この事で、ザンゼンジのMCを更に好きになりました。そして、そういえば前にもこんな風にザンゼンジっていいなぁと感じた事があったなと思い出しました。

数年前に鬼ヶ島のDVD「恐怖学園」のスタジオ収録があり(結局ここでの収録はお蔵入りになり、ライブ会場での収録が改めて行われました)、コントの合間にザンゼンジのお二人がトークで場を繋いでいたんです。

コントDVDの収録なので各ネタの準備に時間が掛かり、お二人が「まるでトークライブだ…」とこぼす程ザンゼンジの持ち時間が多かったんですが、各々の実家(三福さんが鰹節工場・武田さんが豆腐屋)の話や人力舎の先輩達の話で楽しく場を繋ぐ姿をよく覚えています。どっしりと構えて良い声で落ち着いて話す三福さんと感情表現豊かにハツラツと話す武田さんを見て、バランスが良いコンビだなぁと…。

そして「遠くから来られた方はいますか?」と客席に聞く流れになり、当時三重からお笑いライブに通っていた自分が手を挙げて答えてみた所お二人が「ありがとうございます!」と深々礼をして下さったんです。「好きでやっている事でその好きな事の当人達にお礼を言われるなんて申し訳無い、でも凄く嬉しいなぁ」と感動してしまいました。

この収録でも今回のバカ爆走でも、お二人のおかげでお笑いライブ・並びに芸人さん達をますます好きになりました。ザンゼンジはいつでも客席に対して感謝の気持ちを持ってくれているんだと思います。勿論全ての芸人さんがそれを持つ必要は無いし客側がそれを求める物でも当然無いですが、こんな風に形にして貰ってしまったらそりゃ好きになっちゃいますよね!という話でした。

余談ですがザンゼンジのコントは得体の知れない三福さん・それに怖がったり怒ったりして翻弄される武田さんの関係性がとても楽しく、万人が楽しめる笑いだと感じています。テレビコントという形でもこの魅力は存分に活きそうだな、ゆくゆくはウッチャンとの共演が観てみたいなぁと思ったりします。自分は良いコント師がいるとすぐウッチャンと共演して欲しいなと思う傾向があります。